赤翡翠(あかしょうびん/あかせうびん)三夏
【子季語】
深山翡翠/水恋鳥/雨乞鳥
【解説】
カワセミ科の夏鳥。体長は二十五センチほどで鵯と同じくらい。 全身が赤褐色、くちばしはオレンジ色に近い赤褐色。全国の山林に飛来、低山の林、渓谷にすみサワガニ、カエル、ムカデ等の小動物を獲る。水中に飛び込み魚をとることもある。雄はキョロロ ロロと鳴く。
【科学的見解】
アカショウビンは、カワセミ科の鳥類で、東南アジアから夏鳥として日本全国に渡来するが、渡来してくる個体数は多くはない。近縁種には、リュウキュウアカショウビンが知られており、本種より赤い色合いが濃くなることが特徴であり、南西諸島に渡来してくる。本種は、水辺付近に生息し、水辺の小動物を捕食する。営巣は、朽ち木に穴を掘ったり、樹洞を利用したりしている。産卵期は六月から七月で、五個程度産卵する。(藤吉正明記)