星鴉(ほしがらす) 三夏
【子季語】
岳鴉
【解説】
カラス科の鳥。全長三十五センチくらいで鴉ほどの大きさ。暗褐色の全身に白い斑点を持つ。大きく先の尖った嘴と発達したのど袋を持つ。北海道、本州、四国の高山にすみ木の実、昆虫、ハイマツの種子等を食べる。ガーガーガーと鳴く。
【科学的見解】
ホシガラスは、カラス科の鳥類で、九州以北の標高二千メートル前後の亜高山帯にかけて留鳥として生息している。ハイマツやゴヨウマツ、ミズナラ、ブナ等の種子や小動物等を食べる雑食性である。のど袋が発達しており、種子をのど袋に集めて運ぶ習性がある。産卵期は四月から五月で、三個から四個程度産卵する。(藤吉正明記)