仙台萩(せんだいはぎ) 晩春
【子季語】
千代萩/先代萩
【解説】
ハギと名がつくが、ハギとは別属のマメ科の多年草。北国の海岸に生える。葉は互生した三つの小葉からなり、托葉を有する。四、五月頃黄色い蝶形花をつける。花の名は「伽羅(めいぼく)先代萩」よりつけられた。
【科学的見解】
センダイハギは、マメ科センダイハギ属の多年草で、北海道から本州中部以北までの海岸付近に生育する。大きさは六十センチメートル程となり、黄色の蝶形花冠を茎の先端付近に多数つける。近年、中部地域以北から東北南の地域では個体数が減少し、絶滅が危惧されている。(藤吉正明記)
【例句】
仙台萩大宮人はいかにいふ
跨山「類題発句集」