大服(おおぶく/おほぶく) 新年 季語と歳時記 【子季語】 大福/御福茶/福茶/大福茶 【解説】 元旦、若水を沸かして淹れた茶に、結び昆布、梅干し、山椒などを入れ、たっぷりと飲むお茶のこと。早朝、雑煮に先駆けていただくと、昨年の邪気が一掃される思いがする。平安時代の僧、空也上人の故事に由来する。 【例句】 大服は去年の青葉の匂かな 防川「類題発句集」 作る土もわが大服の茶碗かな 信徳「捨子集」 大ぶくやかへり三嶋の古茶碗 不二「題葉集」 大ぶくや淡路も見さい茶臼山 鬼貫「七車」