根白草(ねじろくさ) 新年
【解説】
新年の七草粥に用いるセリの異名。芹といえば春の季語、根白草といえば新年の七草粥に入れる芹をさす。芹はお浸し、芹飯、塩づけなどにして食べる。
【科学的見解】
根白草は、セリの別名で、新年の七草粥に入れるセリを指すとのことである。セリは、セリ科セリ属の多年草で、冬でも地上部は枯れずに越冬する。一般的なセリは、大きく生長した緑色の葉柄部分を食用とする。しかし、寒さが厳しい新年の時期にはセリはほとんど生長しておらず、それを粥に入れるためには土に埋まった白い地下茎も含めて収穫する必要があるため、そのような名が付けられたものと推測される。(藤吉正明記)