【子季語】
五月幟/菖蒲幟/鍾馗幟/紙幟/絵幟/初幟/外幟/内幟/幟竿/幟杭/幟飾る
【解説】
五月五日の端午の節句に、男子のすこやかな成長を願って立てる細長い旗状のもの。家紋や武者絵などが描かれており、高さが十メートルに及ぶものもある。
【例句】
ものめかし幟の音に沖も鳴る
来山「津の玉柏」
家ふりて幟見せたる翠微かな
蕪村「新花摘」
幟出す雨の晴れ間や時鳥
許六「柿表紙」
斎に来て幟うらやむる小僧かな
召波「春泥発句集」
大幟百万石の城下かな
正岡子規「子規句集」
我高く立てんとすなる幟かな
河東碧梧桐「碧梧桐句集」