蒟蒻の花(こんにゃくのはな) 初夏 季語と歳時記 【解説】 蒟蒻はサトイモ科の多年草で、蒟蒻の原料として栽培される。五月ころ紅紫色の仏炎苞に覆われた紅紫色の棒状の花を咲かせるが、五年くらいたった球茎(こんにゃく玉)でないとたないと花はつけない。 【科学的見解】 コンニャクは、インドシナ半島原産の多年草であり、日本へは平安時代以前に導入されたとのことである。サトイモ科植物であるため、花は仏炎苞を形成するが、他のサトイモ科植物に比べて大きな花をつける。(藤吉正明記)