五十雀(ごじゅうから/ごじふから) 三夏
【解説】
九州以北に留鳥として分布するが、数は少ない。頭部から背、肩が青灰色、黒い過眼線があり、頬から腹にかけては白く脇は淡橙 色、大きさは一四センチ程。フィフィフィとさえずる。幹をぐるぐる巡りながら小昆虫をついばむので木回りともいう。
【科学的見解】
ゴジュウカラは、ゴジュウカラ科の野鳥で、九州から北海道までの山地の林に留鳥として生息している。産卵期は四月から七月で、七個程度産卵する。昆虫類や木の実を食し、秋になると貯食を行う習性がある。近縁種としては、北海道にのみ生息する亜種のシロハラゴジュウカラが知られている。(藤吉正明記)
【例句】
ざわざわし女組やら五十雀
一茶「八番日記」