岩雲雀(いわひばり/いはひばり) 三夏
【子季語】
岳雀
【解説】
本州中部の高山の森林やハイマツ帯、岩場で繁殖する、十八センチほどの鳥。頭部、頸から胸にかけては暗灰色、背や胸は褐色に黒や白の縦斑がある。さえずりはチュチュリチュチュリビュリルピッピッピッなどと色々な声を組み合わせ、柔らかく声量がある。 余り人を怖れず山小屋の残飯をあさりにきたりする。
【科学的見解】
イワヒバリは、イワヒバリ科の野鳥で、本州中部から東北地域の高山及び山地の岩場で留鳥として生息している。本種は、雌雄同色であり、産卵期は六月から七月で、卵数は三個から四個とされている。高山の山小屋付近で見かける場合が多い。近縁種としては、カヤクグやヤマヒバリが知られている。(藤吉正明記)