紅黄草(こうおうそう/こうわうさう) 晩夏
【子季語】
マリーゴールド/万寿菊/千寿菊
【解説】
マリーゴールドの名で知られている、キク科コウオウソウ属の一年草。五月から十月にかけて黄色や橙色の二センチほどの花をつける。観賞用に花壇などに植えられるが、根に線虫の防除効果があるので作物の周りなどにも植えられる。
【科学的見解】
メキシコ原産のコウオウソウは、黄色と紅色の花を持つことからその名が付けられているが、一般的にはフレンチマリーゴールドやマリーゴールドとして知られている植物である。別名として、クジャクソウとも呼ばれている。本種は、キク科の一年草で、栽培しやすいことから花壇や庭先などに広く植栽されている。花は、舌状花と筒状花を合わせた頭花となり、花弁全体は黄色であるが、舌状花の付け根が紅色になるところが特徴である。(藤吉正明記)