狗酸漿(いぬほおずき/いぬほほづき) 仲秋
【子季語】
山酸漿/黒酸漿/潮酸漿
【解説】
ナス科の一年草で温帯、熱帯に分布し、日本でも北海道から沖縄の道端、畑などに生える史前帰化植物。五十センチ前後の茎はよく枝分かれし、六センチほどの卵形の葉をつける。夏、花枝に数個の白い小花をつける。秋、球形の実は熟すと黒くなる。ソラニンを含み有毒。
【科学的見解】
イヌホオズキは、北海道から琉球及び世界の熱帯から温帯域に広く分布しているナス科の一年草である。近縁種としては、茎が角ばってしばしば短いとげがまばらにつくテリミノイヌホオズキが存在し、九州から琉球に分布している。その他、近年外国から侵入したアメリカイヌホオズキも荒地や畑などでよく見かける。(藤吉正明記)