鼠の尾(ねずみのお/ねずみのを) 初秋
【子季語】
尻尾茅/薙刀茅
【解説】
イネ科の多年草。日当たりの良い草地、道端、荒地などに生える。高さは五十センチから一メートルくらいになり強靭。長さ二十センチから五十センチの細い葉がある。枝分かれした花序は散開しないため一本の穂のように見える。これを鼠の尾に見立ててこの名がある。
【科学的見解】
ネズミノオは、イネ科の多年草で、本州から九州までの日当たりの良い草地や荒地などに生育する。花は、茎の先端に穂状の円錐花序をつけ、長さ三十センチメートルほどの細長い穂となる。近縁種としては、ヒゲシバが知られているが、大きさが本種と異なりかなり小型であるため、容易に区別できる。(藤吉正明記)