錦草(にしきそう/にしきさう) 初秋
【子季語】
地錦/乳草/いちぐさ
【解説】
トウダイグサ科の一年草、本州から九州に広く分布。道端、荒地、畑などどこにでも生育する。地面を這って広がり茎は細く赤味を帯びる。コニシキソウとは葉が長楕円形で斑点をもたないことで区別される。六月から九月に、葉の脇に淡い赤紫の杯状花をつける。茎を傷付けると白色の液を出す。秋になると紅葉する。
【科学的見解】
ニシキソウは、本州から九州及び東アジアからヨーロッパの温帯に広く分布するトウダイグサ科の一年草である。似た種としては、葉に斑紋が入るコニシキソウや茎が立ち上がるオオニシキソウなどが存在する。両種ともに外来植物である。(藤吉正明記)
横たわす柄杓の露や錦草
惟然「己が光」