正月(しょうがつ、しやうがつ) 新年
【子季語】
祝月、元月、はつつき、初春月、初空月、正陽月、春正月、王春、開春、発歳、芳春、初節、王正、月正、天正、地正
【解説】
一年の一番初めの月、つまりいちがつのこと 。お正月と「お」をつけて呼ぶのはこの月だけ。松飾を立て、鏡餅を飾り、雑煮を食べて一年の無病息災を願う。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
膳立てもまだ正月の匂ひかな
支考「誹語曾我」
正月も身は泥のうなぎかな
嵐雪「其角歳且糠」
正月や霞にならぬうす曇
許六「五老文集」
正月や皮足袋白き鍛冶の弟子
闌更「半化坊発句集」
正月の顔に成りけり小職人
樗良「題林集」
一酔に正月暮れし思ひかな
青木月斗「昭和文学全集」
正月や皹の手洗ふねもごろに
杉田久女「杉田久女句集」