【関連季語】
小正月、十五日粥
【解説】
正月七日の七草粥や、十五日の小豆粥の中に入れて食べる餅のこと。餅を柱に見立てた。地方によっては粥を煮るときに用いる削り木のことをいうところもある。
【来歴】
『をだまき綱目』(元禄10年、1697年)に所出。
【実証的見解】
小豆粥は、冬至と小正月に炊かれる粥で、疫病や邪気を払う力があるとされる。小正月に炊かれる粥には餅(粥柱)が入るが、旧暦十五日が「望の日」にあたるからともいわれる。
【例句】
したたかに挟み上げたり粥柱
李山「新類題発句集」
粥ばしら円きもあれば角もある
都雀 「題葉集」
牛に乗る老子とこしへ粥柱
長谷川櫂「初雁」