立春(りっしゅん) 初春
【子季語】
春立つ、春来る、立春大吉、春さる
【解説】
二十四節気の最初の節気で、二月四日ころ。節分の翌日になる。厳しい寒さはまだ続くが、温かくなるにつれて梅の花もほころぶころ。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【実証的見解】
初春の項参照
【例句】
春立ちてまだ九日の野山かな
芭蕉「笈の小文」
音なしに春こそ来たれ梅一つ
召波「明和辛卯春」
春立つや愚の上に又愚にかへる
一茶「九番日記」
立春の雪白無垢の藁家かな
川端茅舎「華厳」
立春の雪のふかさよ手鞠唄
石橋秀野「桜濃く」
小諸より見る浅間これ春立ちぬ
星野立子「笹目」
立春大吉雪国に雪ふりしきり
長谷川櫂「虚空」