春の雲(はるのくも)三春 季語と歳時記 【子季語】 春雲 【解説】 春の空に浮かぶ雲をいう。春の初めはあわあわとした雲。春が深まるにつれて、青空にぽっかりと浮ぶ雲も見られるようになる。 【来歴】 『改正月令博物筌』(文化5年、1808年)に所出。 【例句】 鳥声を呑んで地にあり春の雲 暁台「暁台句集」 春の雲横山しるし浪の上 宋長「宋長手記」 曇りはてず又夕ばえぬ春の雲 正岡子規「寒山落水」 春の雲ながめてをればうごきけり 日野草城「花氷」