風光る(かぜひかる)三春 季語と歳時記 【子季語】 光風 【解説】 春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。 【来歴】 『俳諧手挑灯』(延享2年、1745年)に所出。 【例句】 陽炎のものみな風の光りかな 暁台「暮雨巷句集」 日の春のちまたは風の光り哉 暁台「暁台句集」 鮎汲みが濡らせし岩や風光る 碧朗「懸葵」 朝凪の浪立つて風光る頃 河東碧梧桐「碧梧桐句集」