初荷(はつに) 新年
【子季語】
初荷馬、飾馬、初荷車、初荷舟、初荷橇、初荷駅
【関連季語】
初商、初市
【解説】
初商いの商品の運搬荷物。正月二日の朝、初荷と書いたのぼりを立てて景気よく送り出される。
【来歴】
『守貞漫稿』(嘉永6年、1853年)に所出。
【例句】
伊丹から酒の初荷や梅の花
鱸江「懸葵」
初荷車蜜柑とらせて村過ぐる
萬頃「懸葵」
竹切つて嵯峨は初荷の牛車
句佛「我は我」
暁の提灯暗き初荷かな
内藤鳴雪「鳴雪俳句集」
おとなしく飾らせてゐぬ初荷馬
村上鬼城「定本鬼城句集」