夏痩(なつやせ)三夏
【子季語】
夏負け
【解説】
暑さに参ってしまい食欲がなくなり、体重が極端に減ってしまうこと。油っこいものが食べられないので、そうめんや冷麦などで すませてしまうことも多い。
【来歴】
『世話盡』(明暦2年、1656年)に所出。
【例句】
夏痩か見えすくばかり原の里
宗因「糸屑」
夏痩や能因ことに小食なり
其角「名月集」
夏痩の我骨探る寝覚かな
蓼太「続明烏」
なつやせや西日さし込む竹格子
大江丸「俳懺悔」
夏痩や雷嫌ひの乱れ髪
一茶「寛政句帖」
夏痩の骨にとゞまる命かな
正岡子規「季語別子規俳句集」