大晦日(おおみそか、おほみそか)暮
【子季語】
大三十日、大歳、除日、大年
【解説】
晦日は三十日とも書き、月の第三十番目の日。転じて、月の末日をいう。大晦日は即ち一年の最後の十二月三十一日のこと。「大つごもり」ともいう。
【例句】
大晦日定めなき世のさだめ哉
西鶴「類題発句集」
大年も雀の遊ぶ垣ほかな
杉風「杉風句集」
鶴おりて日こそ大きに大晦日
其角「五元集」
侘しさや大晦日の油売り
會良「翁草」
大年やころほひわかぬ燠くづれ
芝不器男「不器男全句集」
吹き晴れし大つもごりの空の紺
星野立子「句日記Ⅰ」
大年の法然院に笹子ゐる
森澄雄「鯉素」
入りてゆく眠りの壺に年の雨
森澄雄「游方」
大年の梵鐘を音揺らぎ出づ
長谷川櫂「初雁」