冬田(ふゆた)三冬 季語と歳時記 【子季語】 冬田道、冬の田、休め田、冬田面、雪の田 【解説】 収穫を終えて、冬を迎えた田をいう。ひつじ穂も枯れ果て、春耕を待ち侘びているかのような風情。雪の積もった「雪の田」も類季語となる。 【例句】 雨水も赤くさびゆく冬田かな 太祇「太祇句選」 たのみなき若草生ふる冬田かな 太祇「続明烏」 何となう雨ふる冬の田づらかな 大江丸「はいかい袋」 昼火事に人走りゆく冬田かな 佐藤紅緑「紅緑俳句集」 はるかより茜に染まる冬田かな 長谷川櫂「初雁」