除夜の鐘(じょやのかね、ぢよやのかね)暮 季語と歳時記 【子季語】 百八の鐘 【解説】 大晦日の夜半十二時を期に、仏教寺院では百八の数の鐘が撞かれる。その数は、人の煩悩罪障を示す。世界の平和や安寧をも願うこの鐘の響きは誰しもの耳底に残る、往く年来る年の間をつなぐ音声といえよう。 【例句】 天地の荒ぶる年や除夜の鐘 長谷川櫂「初雁」 みづうみのむかうの寺の除夜の鐘 高田正子「花実」