【子季語】
梅雨菌、梅雨の茸
【解説】
梅雨の時期に生える茸類の総称。倒木、切り株、湿った地面に生 じる。純白、時には原色の茸もあり、湿度感とともに不思議な小 世界を演出している。
【科学的見解】
キノコ類の成長には水分が不可欠である。土壌中や枯死木中に存在する菌糸(菌類の本体)は、水分と栄養を吸収しながら成長し、最終的には子孫を残すための繁殖器官である子実体(キノコ)を形成し、胞子を散布している。そのため、雨の多い季節である梅雨と秋雨時期にキノコが多く発生する。梅雨の時期に出現するキノコ類を梅雨茸という。(藤吉正明記)