萱(かや)三秋
【子季語】
萱の穂、萱原、萱野
【解説】
ススキ、カルカヤ、茅などのイネ科の多年生草木の総称。刈り取って屋根を葺くのに用いたり、茅などは夏越の祓いになくてはならない。
【科学的見解】
萱は、イネ科植物の中で、特に葉を長く伸ばすものの総称で、主に萱葺き屋根の材料として使用されていたものである。具体的な種としては、農村などの身近な地域環境に生育していた種がその代表であり、ススキ、オギ、チガヤなどが含まれている。萱葺き屋根の材料としては、長さや量が必要なことから、主にススキが使用されている。(藤吉正明記)
【例句】
わが書きし文字さへふりぬ萱薄
蝶夢「草根発句集」