二輪草(にりんそう、にりんさう)晩春 季語と歳時記 【子季語】 鵝掌草 【解説】 キンポウゲ科の多年草。一輪草の仲間だが、十センチほどと小さい。山野の陰地に群生する。一本の茎に二つの花をつけるところからこの名がある。 【科学的見解】 にりんそうニリンソウは、キンポウゲ科の多年草であり、北海道から九州までの林内に生育する代表的な早春植物であり、初夏には枯れて姿を消す。似た近縁の種としては、花茎に一つの花を咲かせるイチリンソウ、二つから四つの花をつけるサンリンソウ、ニリンソウより大型になるフキアゲニリンソウなどがある。(藤吉正明記)