白粉花(おしろいばな)仲秋
【子季語】
白粉草、おしろい、夕化粧、金化粧、銀化粧
【解説】
熱帯アメリカ産。オシロイバナ科の多年草。黒い小さな種子を割ると中におしろいのような白い胚乳がある。赤、白、黄などの漏斗状の小さな花を沢山つける。夕方開花し、朝にはしぼんで落ちるので夕化粧ともいう。
【科学的見解】
オシロイバナは、江戸時代に導入されたといわれている。観賞用として庭先や公園などで栽培されており、温帯の涼しい地域では一年草となるが、暖かい地域では多年草になる。花の美しさに加え、香りもよく、昔から草花遊びにも利用されている。(藤吉正明記)
白粉の花ぬつてみる娘かな
一茶「八番日記」
おしろいは妹のものよ俗な花
正岡子規「子規句集」
道端に白粉花咲ぬ須磨の里
正岡子規「季語別子規俳句集」