生姜(しょうが、しやうが )三秋
【子季語】
薑、葉生姜、くれのはじかみ
【解説】
ショウガ科の多年草。秋、淡黄色で多肉の根茎が大きくなり、それを収穫する。生食・香辛料・薬味などの食用になる。新生姜は夏の季語。
【科学的見解】
ショウガは、熱帯アジア原産の多年草であり、日本では古くから導入・栽培されている。本種は、根茎にジンゲロールなどの成分を有しており、体を温める健康効果が知られている。近縁の種としては、根茎が特に大きくなるオオショウガや鱗片が紅色で美しいベニショウガなどが知られている。(藤吉正明記)
葉生姜や手に取るからに酒の事
白雄「白雄句集」
貧しさや葉生姜多き夜の市
正岡子規「子規句集」
朝川の薑を洗ふ匂かな
正岡子規「子規句集」
一束の葉生姜ひたす野川哉
正岡子規「季語別子規俳句集」
葉生姜やかりりかりりと露の玉
川端茅舎「華厳」