【子季語】
おんばこ、大車前、大葉子、車前子
【解説】
オオバコ科の多年草。夏、道端や山野など、どこにでも見られる 雑草である。人や車の通る所に生えているというのが、名前の由来である。葉の間から茎を出し、そのまわりに小さな白色の小花を穂状につける。踏まれても花の穂を立て、たくましさを感じさせる草である。
【科学的見解】
車前(オオバコ)は、北海道から沖縄まで全国の野山にふつうに見られる多年草である。葉や葉柄がしなやかであるため、人の踏み荒らしに強く、道端やグラウンドなどに多く生育している。葉柄や花柄のしなやかさを利用し、引張り相撲などの草花遊びに使用される。(藤吉正明記)