薬喰(くすりぐい、くすりぐひ)三冬 季語と歳時記 【子季語】 鹿売、寒喰 【解説】 体力をつけるために、寒中に滋養になる肉類を食べること。獣肉を食べることを嫌った時代があったので、これを薬と称して鹿や猪などを食べた。 【例句】 あはれしれ俊乗坊の薬喰 路通「俳諧勧進牒」 客僧の狸寝入りやくすり喰ひ 蕪村「蕪村句集」 薬喰おぼつかなさに人誘ふ 几董「井華集」 行く人を皿でまねくや薬喰ひ 一茶「九番日記」 薬喰わりなき人をだましけり 大須賀乙字「続春夏秋冬」 kusurigui