古暦(ふるごよみ)暮
【子季語】
暦果つ、暦の果、暦の終、暦の末
【解説】
正確には年が終り古くなった暦の事をいうが、一般的には、年内に新しい暦と取替え、数日を残した暦をさす。今年もあと幾日で終るのだと実感させられる。
【例句】
古暦ほしき人には参らせん
嵐雪「其袋」
引裂て鰯包むや古暦
几董「几董発句全集」
酔て寝た日のかずかずや古暦
几董「あけ鳥」
古暦吹かるるや三輪の町はづれ
蕪村「夜半叟句集」
板壁や親の世からの古暦
一茶「九番日記」
幾程は煤けもせぬや古ごよみ
一茶「文政句集」
何となく奈良なつかしや古暦
正岡子規「子規俳句集」