仏の座(ほとけのざ)新年
【子季語】
田平子、かわらけ草
【解説】
春の七草のひとつ。野原や田畑に自生する。葉が仏の蓮華座に似ていることからこの名がついた。
【科学的見解】
春の七草の中で取り上げられている仏の座は、標準和名としてコオニタビラコと呼ばれている。コオニタビラコは、本州から九州で見られ、冬期の根出葉はロゼット状(放射状に地を這う形)の形態となっている。水田に多い越年草である。(藤吉正明記)
野寺あれて跡にやはゆる仏の座
貞徳「崑山集」
水仙の堤たづねむ仏の座
尚白「孤松」
七草や何をちなみに仏の座
路通「元禄百人一句」
つむけふも我は蒲団を仏の座
也有「蟻つか」