【子季語】
花南瓜
【解説】
ウリ科の一年草で、雌雄の別がある合弁花。茎は地を這いながら伸びて葉腋に黄色い花を咲かせる。
【科学的見解】
日本で栽培されているカボチャには、大きく二つのグループが存在する。一つは、熱帯アメリカ原産のつる性一年草で、日本において古くから栽培されており、通称ニホンカボチャとも呼ばれている。もう一方は、北・中央アメリカ原産の同じくつる性一年草で、明治以降に導入されセイヨウカボチャの名が付けられている。ともにウリ科の一年草であり、雄花と雌花の単性花を同一個体内に形成する。雌花の子房はがく下で大きく膨らむため、容易に区別がつく。(藤吉正明記)