夜神楽(よかぐら) 三冬
【子季語】
神楽宿/祝者(ほしや)
【解説】
九州の日向神楽や高千穂神楽を指していうことが多い。里神楽の一種である。五穀豊穣を祈って「ほしゃ」と呼ばれる人が、夕方から翌朝まで演じる。
【例句】
夜神楽や鼻息白し面の内
其角「猿蓑」
夜神楽は果てるか下駄の氷る音
許六「旅館日記」
夜神楽や戸の開くかたに冬の梅
野坡「百曲」
夜かぐらやおし拭ひたる笛の霜
蝶夢「草根発句集」
夜神楽や霰のおとも聞ゆなる
几董「晋明集四稿」
夜神楽や焚火の中へちる紅葉
一茶「七番目記」