臘八会(ろうはつえ/らふはつゑ) 仲冬
【子季語】
臘八/成道会/臘八接心/臘八粥
【解説】
釈迦が悟りを開いたとされる臘月(十二月)八日に釈迦のひそみに習い修される。悟りを開くことを仏教では成道というので、成道会ともいわれる。
【例句】
臘八や腹を探れば納豆汁
許六「韻塞」
臘八や痩は仏に似たれども
支考「文星観」
臘八や夜着の中から聞くあらし
浪化「浪化上人句集」
臘八や流るる水も物いはず
千代女「千代尼句集」
臘八や今に迷ひを伝へつつ
闌更「半化坊句集」
臘八や我と同じく骨と皮
一茶「七番日記」
臘八や赤き花さく霜の中
松瀬青々「妻木」
臘八の聴衆まばらや大伽藍
松本たかし「野守」