百日草(ひゃくにちそう/ひゃくにちさう) 晩夏
【子季語】
ジニア
【解説】
メキシコ高原の原産で、日本には江戸時代末期一八六二年に渡来。強い日照、高温多湿を好む。七月~九月と開花期が長く、花もちがいいことから百日草の名がついた。白、赤、黄、紫など色はいろいろ、一重や八重咲きもある。仏花としても供えられる。
【科学的見解】
ヒャクニチソウは、メキシコ原産のキク科一年草で、観賞目的として公園の花壇や庭先等に植栽されている。花は舌状花と筒状花を含む頭花を形成し、花弁の色合いや一重や八重などの花弁数の違いを含む様々な品種が作出されている。近縁の種としては、同じメキシコ原産のマンサクヒャクニチソウが知られており、ヒャクニチソウより花茎の枝分かれが多く、たくさんの頭花をつけるところが特徴である。(藤吉正明記)