うべの花/野木瓜の花/常盤通草の花
【解説】
アケビ科の蔓性常緑低木。暖地の山野に自生するが、庭木としても植えられる。楕円形の葉を掌状に三~七枚つける。葉腋から数本の花茎がのびて、白色で内側が淡紅紫色の六枚の萼片を持つ。花が下向きに咲く。雌雄同様で実は熟しても割れない。
【科学的見解】
ムベは、本州関東以西から琉球まで分布する。アケビ類が落葉性であるのに対して、本種は常緑性のため、トキワアケビ(常葉アケビ)とも呼ばれる。葉の小葉の数が、成長に応じて三枚・五枚・七枚と変化することから七五三の縁起木とされている。(藤吉正明記)