【解説】
原産地がインドの常緑の潅木。乾燥に強い為、街路樹や工場地帯の緑化にも使われる。花は白や桃色の濃淡で、一重と八重咲きがある。
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山法師の花(やまぼうしのはな、やまぼふしのはな)晩夏
石楠花(しゃくなげ)初夏
蛇苺(へびいちご)初夏
雪割草(ゆきわりそう、ゆきわりさう)初春
【子季語】
三角草、州浜草、洲浜細辛、洲浜菊
【解説】
キンポウゲ科の多年草。本州から四国の早春の低山地で、雪解けを待って茎の先端に、白や淡紅、紅紫、青紫の花を一つつける。葉の形が婚礼の儀式などに用いられる洲浜台、また浜辺の洲浜のようであることから洲浜草とも呼ばれる。
【科学的見解】
ユキワリソウの標準和名は、ミスミソウである。ミスミソウは、キンポウゲ科の多年草で、本州中部以西から九州北部までの林内に生育している。葉は、先端の尖る小葉三枚をつけ、根生状に束生する。花は、白または紅紫色となる。同じユキワリソウを別名にもつものとして、スハマソウも知られている。スハマソウとミスミソウは似ているが、ミスミソウの小葉先端が尖っているのに対して、スハマソウの小葉先端は丸みがあるため、そこで区別することができる。(藤吉正明記)
夏萩(なつはぎ)仲夏
【子季語】
さみだれ萩、萩の茂
【解説】
六月頃から咲き始める宮城野萩、七月ごろに開花する犬萩、猫萩をいう。まだ花をつけない青々と茂った萩も、俳句では夏萩である。
【例句】
夏萩の莟ともなく咲きにけり
由誓「利根太郎」
青柿(あおがき、あをがき)晩夏
青芝(あおしば、あをしば)三夏
蓮の葉(はすのは)晩夏
【子季語】
蓮の巻葉、蓮青葉
【解説】
夏の初め、柄を伸ばして水面に浮かんでいるのが「蓮の浮葉」。これに対し、成長し水面を抜き出し巻葉となり、やがて直径六十センチもの葉となって空中に広がるのが「蓮の葉」である。
【科学的見解】
ハスは、ハス科の多年草であり、食用や観賞用として各地で栽培されている。種子から発芽した小さな葉は、水面に浮く形態をとるが、成長すると水面から突き出た円形の葉となる。円形の葉の部分は、葉身である。葉身の表面には微小な突起があるため、表面張力により水を弾く性質がある。(藤吉正明記)
【例句】
笙涼し遥かに蓮の葉分船
蓼太「蓼太句集三稿」
あしらひて巻葉添へけり瓶の蓮
太祗「太祗句選」