【解説】
奈良の東にある佐保山、佐保川の女神で、春の野山の造化をつか さどるといわれる。秋の女神である竜田姫に対する。佐保姫は霞 の衣を織り、柳の糸を染め花を咲かせる女神としてうたわれる。
【例句】
佐保姫やふかいの面のいかならん
鼠弾「類題発句集」
佐保姫は白き障子を隔かな
成美「発句題叢」
いまあひし蛇は佐保姫かもしれず
長谷川櫂「松島」
【解説】
奈良の東にある佐保山、佐保川の女神で、春の野山の造化をつか さどるといわれる。秋の女神である竜田姫に対する。佐保姫は霞 の衣を織り、柳の糸を染め花を咲かせる女神としてうたわれる。
【例句】
佐保姫やふかいの面のいかならん
鼠弾「類題発句集」
佐保姫は白き障子を隔かな
成美「発句題叢」
いまあひし蛇は佐保姫かもしれず
長谷川櫂「松島」
【子季語】
さを鷹/乙女鷹/山鷹
【解説】
『滑稽雑談』(正徳三)によれば、「さほ姫鷹とは、去年の若鷹 を春とりたるをいうなり」とある。去年生まれた鷹を春になって捕まえ、のちに狩猟用に訓練するものであろう。春をつかさどる「佐保姫」に通じる、未熟ではあるが若々しい鷹が想像される。