【子季語】
囮守、囮番、囮籠
【解説】
仲間の鳥を誘って捕えるために使われる鳥のこと。籠の中によく鳴く鳥を入れ近寄ってきた鳥を霞網、張り網、鳥黐などで捕える。
【例句】
鳴き負けて形作りす囮かな
前田普羅「新訂普羅句集」
向峰よりはやも高音や囮かく
原石鼎「原石鼎全句集」
白々とをどる囮や草の上
原石鼎「原石鼎全句集」
【子季語】
囮守、囮番、囮籠
【解説】
仲間の鳥を誘って捕えるために使われる鳥のこと。籠の中によく鳴く鳥を入れ近寄ってきた鳥を霞網、張り網、鳥黐などで捕える。
【例句】
鳴き負けて形作りす囮かな
前田普羅「新訂普羅句集」
向峰よりはやも高音や囮かく
原石鼎「原石鼎全句集」
白々とをどる囮や草の上
原石鼎「原石鼎全句集」
【子季語】
姫椿
【解説】
日本固有のツバキ科の常緑小高木で、枝先に白か淡紅色の五弁の花を開く。園芸種として八重咲きや濃紅・絞りなどもある。
【科学的見解】
山茶花(サザンカ)は、ツバキ科ツバキ属の在来植物であり、山口・高知・長崎・熊本・鹿児島・沖縄などの地域で生育している。ヤブツバキと同様に、多くの園芸品種が作出され、公園や庭木として植栽されている。近縁種としてヒメサザンカが存在するが、ヒメサザンカは沖縄にしか自生していない。(藤吉正明記)
【例句】
山茶花を旅人に見する伏見かな
西鶴「蓮の実」
山茶花や雀顔出す花の中
青蘿「青蘿発句集」
さざん花に囮鳴く日のゆふべかな
言水「京日記」
山茶花に雨待つこころ小柴垣
泉鏡花「鏡花全集」
山茶花のこゝを書斎と定めたり
正岡子規「子規句集」
山茶花を雀のこぼす日和かな
正岡子規「子規句集」
山茶花のみだれやうすき天の川
渡辺水巴「白日」
山茶花やいくさに敗れたる国の
日野草城「旦暮」
山茶花のととのふときのなかりけり
長谷川櫂「虚空」
【子季語】
高羽籠/高縄/高はが
【解説】
鳥もちを使って小鳥を捕らえること。囮を入れた鳥籠の近くの木などに、鳥もちをつけた細い棒を括りつけ、囮の鳴き声で小鳥をおびき寄せ捕まえようというもの。
【解説】
囮鵙の目を縫い、それを枝に止まらせ、周囲に鳥もちをつけた棒を仕掛けて、他の鵙を捕まえようとする狩猟法。囮鵙が騒ぐことで、他の鵙が縄張り荒らしと勘違いする習性を利用したもの。
【子季語】
鮎釣解禁/鮎漁/鮎釣/鮎掛/囮鮎/鮎の宿
【解説】
鮎を捕ることをいう。鮎漁は、釣り、網、簗、鵜を使うなど、様々な方法がある。鮎の解禁は地方により異なるが六月一日からが多い。