墓参(はかまいり/はかまゐり )初秋
【子季語】
墓詣/展墓/墓掃除/掃苔/墓洗ふ/墓ぬらす
【解説】
八月十三日のお盆に墓参りすをること。墓に詣でる機会は多いが、中でも祖先の霊を迎える盂蘭盆会は日本人にとって最大の宗教行 事である。前もって墓を洗い清め、花や香を手向けてお参りし、祖先をこの世に迎えるのである。
【例句】
家はみな杖に白髪の墓参り
芭蕉「続猿蓑」
見し人も孫子になりて墓参り
去来「渡鳥集」
夕月や涼みがてらの墓参り
一茶「七番日記」
凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり
高浜虚子「五百句」