大原雑魚寝

おおはらざこね/おほはらざこね
晩冬
雑魚寝

江戸時代の節分の夜、京都府愛宕郡大原村の江文神社で老若男女が雑魚寝した風習をいう。西鶴の『好色一代男』によれば、庄屋の内儀から七十になる老婆まで混じったという。人食いの大蛇を恐れた村中の男女が、ひとところに集まって隠れたのが、その由来とされる。

雑喉ねせし其の恋人のよぶ声か
蝶夢「草根発句集」

にしき木の立聞きもなき雑魚寝かな
蕪村「蕪村句集」

から人と雑魚寝もすらん女かな
一茶「寛政句帖」

叔母さまの肘によりたるざこねかな
松瀬青々「妻木」

引く手なき袂は寒きざこ寝かな
島田五空「裘」

雑魚寝布団夢の豺狼越え歩く
高田蝶衣「青垣山」

雑魚寝して清十郎に遠きお夏かな
佐々木北涯「俳人北涯」

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