蛾(が) 三夏

【子季語】
刺蛾(いらが)
【関連季語】
火取虫
【解説】
夏に現れる蝶に似た虫。多くは夜間に活動し、静止のときは羽を広げる。蝶の触覚が棒状なのに対し、蛾の触角は櫛状や羽状である。美しく飛ぶ蝶のイメージに対し、蛾には、気味悪いというようなマイナスのイメージがつきまとう。
【実証的見解】
チョウ目に分類される昆虫のうち、チョウ以外の昆虫の総称。非常に種類が多く形態や行動様式もさまざまである。胴が太く、静止のときは羽を水平に広げる。多くは夜行性で、灯火めがけて飛び回る。幼虫は植物食のものが多く、野菜や果樹などに被害を与える。卵、幼虫、蛹、成虫という変態をおこなうが、蛹になる前に糸を吐いて繭を作るものもあり、カイコガなどは絹糸をとるために人間に飼われる。

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うらがへし又うらがへし大蛾掃く
前田普羅 「定本普羅句集」

山風に闇な奪られそ灯取虫  
原石鼎 「原石鼎全句集」

蛾も睡るときあるらしや稿更くる
中村草田男 「中村草田男全集5」

金粉をこぼして火蛾やすさまじき  
松本たかし 「松本たかし句集」

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