春の雪(はるのゆき) 三春

【子季語】
春雪、春吹雪、牡丹雪、桜隠し
【関連季語】
淡雪、雪の果
【解説】
立春を過ぎてから降る雪のこと。
【来歴】
『種袋』(宝暦9年、1759年)に所出。
【文学での言及】
霞立ち木の芽も春の雪降れば花なき里も花ぞ散りける 紀貫之『古今集』

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湯屋まではぬれて行きけり春の雪
来山 「続いま宮艸」

餅雪をしら糸となす柳哉
芭蕉 「続山の井」

竹にふる音か一しほ春の雪
舎羅 「淡路嶋」

春の雪風ふきあれて日の暮るる
樗良 「樗良 発句集」

淡ゆきや幾筋利きゝてもとの道
千代女  「千代尼発句集」

若草の夢かとのみぞ春の雪
浪化 「浪化上人発句集」

春雪の暫く降るや海の上
前田普羅 「普羅句集」

春雪に盲ひし如く閉しけり
前田普羅 「普羅句集」

春雪三日祭の如く過ぎにけり
石田波郷「酒中花」

恋に死ぬる人形あはれ春の雪
長谷川櫂 「初雁」

春の雪一片とんで唇に
高田正子 「玩具」

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