山笑ふ(やまわらう、やまわらふ) 三春

【子季語】
笑ふ山
【関連季語】
春の山
【解説】
草木が芽吹き、花が咲き鳥のさえずる春の山を擬人化して「山笑ふ」といった。中国北宋の画家郭煕の「郭煕画譜」による季語である。夏の山の「山滴る」、秋の山の「山装ふ」、冬の山「山眠る」に対応する季語である。
【来歴】
『俳諧通俗誌』(享保2年、1716年)に所出。
【文学での言及】
春山淡冶にして笑ふが如く、夏山蒼翠とし滴るるが如く、秋山明浄にして粧ふが如く、冬山惨淡として眠るが如し 中国北宋の画家郭煕 『郭煕画譜』

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笑ふ山見返る雁の行衛かな 
子曳 「平安二十歌仙」

魚によく酢のきく日なり山笑ふ
春庵 「美佐古鮓」

故郷やどちらを見ても山笑ふ
正岡子規 「子規句集」

ほろほろと土まろばせて山笑ふ
星野立子「句日記Ⅱ」

水底の石のゆらめき山笑ふ
長谷川櫂 「天球」

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