草餅(くさもち) 仲春

【子季語】
蓬餅、草の餅、母子餅、草団子
【解説】
蓬の柔らかい新芽を餅に搗き込んで作る。高い香りと若草色が特徴。蓬餅という。かつては母子草(春の七草のひとつ、ごぎょう)を使ったので、母子餅ともいった。 現在も地方によっては、母子草を使った草餅が作られる。
【来歴】
『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。

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両の手に桃と桜や草の餅 
芭蕉 「泊船集」

おらが世やそこらの草も餅になる
一茶 「七番日記」

ふやふやの餅につかるる草葉かな
一茶 「七番日記」

雛様をなぐさめ顔の蓬餅
正岡子規 「季語別子規俳句集」

草餅や野川にながす袂草
芝不器男 「不器男全句集」

子をおもふ憶良の歌や蓬餅
竹下しづの女 「はやて」

草餅に焼印もがな草の庵
村上鬼城  「鬼城句集」

類なき母の力や草の餅
長谷川櫂 「蓬莱」

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