竹の秋(たけのあき) 晩春

【子季語】
竹秋
【関連季語】
竹落葉、竹の春
【解説】
ふつうの樹木は秋に紅葉(黄葉)するが、竹は春に黄変する。これを、竹の秋という。筍に栄養分を費やすためである。逆に、秋には、筍が一人前の竹となり、若葉を茂らせる。これを竹の春という。
【来歴】
『俳諧手挑灯』(延享2年、1745年)に所出。
【科学的見解】
竹は、一般的に茎の生長直後に竹の皮(葉鞘)が抜け落ちるグループの総称であり、代表的な種としてはマダケ、ハチク、モウソウチクなどの大型のものや、オカメザサなど小型のものまで広く有している。笹も含めて竹類は、常緑性である。常緑性の植物は、落葉性植物とは異なり、一年を通して少しずつ落葉し、葉を入れ替えるが、春先の新緑直後に葉を多く落とすものが複数種存在する。(藤吉正明記)

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いざ竹の秋風聞かむ相国寺
大江丸  「俳懺悔」

たけの秋月に小督の墓掃かん
内藤鳴雪  「鳴雪俳句抄」

のけぞつて長き髪梳く竹の秋
長谷川櫂 「果実」

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