粽(ちまき) 初夏

【子季語】
粽結う、茅巻、粽解く、笹粽、筒粽、飾粽、菰粽、飴粽、巻笹、巻笹売り
【解説】
餅菓子のひとつ。新粉や葛粉で作った生地や羊羹を茅、笹の葉や竹の皮などで包み、蘭草などで縛り蒸したもの。端午の節供に用いるのは中国からの習俗。地方によって材料と包み方が違う。      
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粽結ふ片手にはさむ額髪  
芭蕉 「猿蓑」

あすは粽難波の枯葉夢なれや
芭蕉 「六百番発句合」

賑に粽解くなり座敷中
路通 「旅袋」

文もなく口上もなし粽五把 
嵐雪 「炭俵」

粽ほどく手もとは似たり経の紐
北枝 「草苅笛」

粽解いて蘆吹く風の音聞かん 
蕪村 「蕪村句集」

粽とく二階も見ゆる角田川 
一茶 「七番日記」

がさがさと粽をかじる美人かな
一茶 「七番日記」

先づ三つを神にたむけて菰ちまき
来山 「太胡蘆呵佐」

あはれさは粽に露もなかりけり
正岡子規 「子規全集」

草の戸の粽に蛍来る夜かな
正岡子規 「子規全集」

粽解く葭の葉ずれの音させて
長谷川櫂 「果実」

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