田植(たうえ、たうゑ) 仲夏

【子季語】
囃田、田植笠、大田植、田植機、花田植、花田牛、御田植祭、御田祭
【関連季語】
早乙女、早苗、田植唄、苗取、早苗饗
【解説】
苗代で育てた早苗を代田に植えること。田植はもともと神事であり、梅雨のころの集落のもっとも大切な共同作業であった。昔は苗をまっすぐ植えるため、一列に並んで植え下がったが、田定規の出現で、前進植えに変わった。現在は機械植がほとんどである。しかし、苗を植える作業は昔も今も農家にとって大切な作業であること変りはない。全国に多くの神事も残っている。
【来歴】
『糸屑』(元禄7年、1694年)に所出。

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田一枚植て立去る柳かな
芭蕉 「奥の細道」

柴付けし馬のもどりや田植樽
芭蕉 「土芳筆全伝」

鯰得て帰る田植の男かな
蕪村 「蕪村句集」

我影や田植の笠に紛れ行
支考 「蓮二吟集」

田うゑ唄あしたもあるに道すから
千代女  「千代尼発句集」

やさしやな田を植るにも母の側
太祇 「太祇句集」

田を植ゑるしづかな音へ出でにけり
中村草田男 「長子」

籬根をくヾりそめたり田植水
芝不器男 「芝不器男句集」

田を植ゑて空も近江の水ぐもり
森澄雄 「浮鷗」

しづかにも田植ゑて山河あらたまる
森澄雄 「鯉素」

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