盂蘭盆会(うらぼんえ、うらぼんゑ) 初秋

【子季語】
盂蘭盆、盆、盆供、盂蘭盆経、迎盆、盆祭、新盆、盆前、盆過、盆三日
【関連季語】
施餓鬼、燈籠流し、大文字、茄子の馬、生身魂、魂祭
【解説】
旧暦七月十三日から十六日にかけ行われる先祖供養。十三日夕方先祖を迎え、精進料理、野菜、菓子などを供え供養する。十六日は早朝に供物を川に流し先祖を送る。東京など新暦で行う地方も多い。
【来歴】
『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
【実証的見解】
孟蘭盆会は、『盂蘭盆経』の目蓮救母の説話にもとづく行事である。これによれば、釈迦の十代弟子の一人目蓮は釈迦の教えに従って七月十五日の自恣の日(夏安居の最後の日)に百味の飲食で僧侶を供養したので、餓鬼道に落ちた母を救うことができたという。この故事によって、七月十五日の盆供養は七世の父母をも救いうると考えられ、中国では六世紀前半ごろ、梁の武帝によって孟蘭盆会が始められた。日本では六五七年(斎明天皇三年)に始めて孟蘭盆会を設けたとされ、その後、宮中でも孟蘭盆会が催され、以後恒例の行事となった。

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盆の夜は餅つく音もあはれなり
信徳 「五の戯言」

望月や盆くたびれで人は寝る 
路通 「桃ねぶり」

盆ごころ夕がほ汁に定りぬ
曉台 「曉台句集」

御佛はさびしき盆とおぼすらん
一茶 「希杖本句集」

盆過や粉ひき臼にも風のたつ
道彦 「蔦本集」

大鯉を料りて盆のならず者
森澄雄 「鯉素」

地獄絵の飯は火を噴き盆の寺
長谷川櫂 「蓬莱」

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